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若草山

若草山

山頂からは奈良市街を見下ろす
若草山(わかくさやま)は奈良県奈良市、奈良公園の東端に位置する標高342m、面積33haの山。

なだらかな山腹が芝に覆われており、奈良を代表する景観の一つである。山頂には古くから知られる前方後円墳(鶯塚古墳、全長103m)がある。山頂から見る奈良の夜景は、新日本三大夜景のひとつに認定されている。

山頂にある鶯塚古墳から「鶯山」とも呼ばれる。また、菅笠のような形の山が三つ重なって見えることから俗に「三笠山」とも呼ばれ、御蓋山と混同されてきた。さらには「かつて若草山の正式名称は三笠山だった」と言われることがあるが、これは俗説である。江戸時代に南都八景の一つとして 「三笠山雪」 が挙げられていたが、これは若草山の芝の上に積もる雪が真っ白に美しく見えることによる。

若草山は芝に覆われている。この芝はノシバ(日本芝の一種)と呼ばれる日本固有のシバで、近畿では若草山付近が唯一の自生地とされる。ノシバの種は堅い殻に覆われており、シカがシバの葉と共に種を食べても、シカの歯と胃液による消化などから堅い殻が種を守る。ただ守るだけでなく、シカの胃に入ると、胃液と体温(40度程度)で殻は速やかに溶けて発芽できる状態になり、未消化の種は糞とともに山に散布されることにより、ノシバは発芽する。このサイクルを繰り返し、古来よりこの地で生息してきた。

このため、若草山のシバの生育には自然状態ではシカの存在が不可欠である。また、ノシバの葉や茎は踏まれても問題ないが、土壌が人に踏み固められると、固い土が根の生育を著しく阻害するために、シバは枯れる(このため、仮にシバを薬品処理して発芽させても、土壌の管理ができなければ、芝の保護生育は望めない。)近時、ノシバの保護の為、シバ地の拡大と保護が若草山を中心に、自治体やボランティアによって行われている。

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